
株式会社アールラーニングは、「Ruby on Rails」を採用した株式会社ユーフィットのグループウェア「ナレジオン」の開発協力に要件定義時より参画。
プロジェクト遂行に当たっては、当社が技術特化しているRuby on Railsを使ったWebアプリケーション開発としては異例の大人数で展開し、アジャイル開発などの手法を用いて2009年10月にわずか約1年間でリリースを実現した。
今回の事例紹介では、Ruby on Railsの優位性や本プロジェクトの進行について、株式会社ユーフィット ソリューションビジネス事業部「ナレジオン」ブランドマネージャーの林伸哉氏、当社業務提携先の株式会社万葉 代表取締役社長 大場寧子(やすこ) 氏、開発パートナーであるタワーズ・クエスト株式会社 取締役社長 和田卓人氏、そして、当社製品戦略室室長 金子憲太郎に話を聞いた。

| 林: |
最大の理由は開発期間が短くて済むというスピード感です。ただ、一年前はRuby on Railsを使ったWebアプリケーションがエンタープライズでの使用に耐えられるかどうか、まだまだ未知数でした。ただ、それらを自分たちの手で実証したいという思いがあり、このプロジェクトをスタートさせたのです。 |
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| 大場: |
Ruby on Railsは、プログラムが複雑になっても開発速度が落ちないという特徴があります。また、自由度も高いうえ、Javaに比べて個人の技術を制限する機構もないので、各人が“MAXの力”を発揮できるのもポイントだと思います。 |
| 和田: |
協業がしやすいという点も挙げられます。言語的にもゆるい仕組みになっているので、お互いのプログラムが邪魔することなく高い生産性を上げられることも実際大人数でやってみてよくわかりました。 |
―Ruby on Rails を使って10人程の大所帯で開発される例は珍しいかと思います。| 林: |
開発当時(2008年頃)は3~4人の小規模プロジェクトが主で、10人と言うと驚かれることもありました。 |
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| 金子: |
総勢10人でしたが、2~3人のグループに分かれ、グループ間でも緩やかな連携体制を取ってきました。うまく連携できたのは、全体で朝礼を行い、お互いの名前を呼んで議論するなどのルールを最初から徹底したことが大きかったと思います。 |
| 林: |
ペアプログラミングやテスト駆動開発など、アジェイル開発の手法をふんだんに採用しています。もちろんこうした手法は大事ですが、アールラーニングの金子さんに声をかけて、初めてこの4人が顔を合わせた時、 “これはいける”という手応えを直感的に感じました。そこで、金子さんをはじめ各リーダーに権限をできるだけ委譲し、各々の裁量でプロジェクトを運営してもらうことにしました。こうした判断もうまく作用して短期開発につながったのではと思っています。 |
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―「ナレジオン」には、他のグループウェアと機能面でどのような差別化ポイントがありますか?| 和田: |
明らかな差別化ポイントは、権限というか開示制限を個人/グループ/全社など細かく設定でき、あらゆる組織をはじめ、プロジェクト単位でも利用できる設計となっていることです。 |
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| 大場: |
ガジェットもそうですね。指定したワードの検索結果をアラートとしてガジェット化し画面に貼れるので情報収集に要する時間を格段に軽減できるようになります。 |
| 和田: |
高価格・難しいというイメージの「ワークフロー」をネット上に解き放ち、誰もが簡単に使えるようにするのが今回のコンセプトでした。例えば、「稟議」といった単純な定義だけでなく、ユーザー側でいろいろな定義が自由にでき、多彩な決済パターンも実現できるようになっています。 |
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| 林: |
直感的に使えるユーザーインターフェイスを採用したレポート機能も光っていますよね。このおかげでワークフローの魅力が格段に向上しました。 金子:今回の開発範囲では、グループウェアとしての標準的な機能が一通り揃った段階です。今後、連携など拡張機能も追加していくので、まさにこれからが本番だと思っています。 |

| 和田: |
アールラーニングの金子さんには、約10名というRuby on Rails としては大所帯のプロジェクトをまとめるうえで欠かせない、スケジュール管理や各プログラマーへの指示や報告など、きめ細かく対応していただきました。 |
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| 金子: |
PMの立場として意識していたのは、できるだけいいムードを保つこと。そして、求められるものを求められるタイミングで的確に提供すること。この2点に最も注力してきました。 |
| 林: |
Ruby on Railsの学習会を企画して各プログラマーの技術レベルの底上げを図るなど、全体を見ながらフォローしていただいたこともありがたかったですね。 |
| 金子: |
当社は、今後とも「ナレジオン」に向けて拡張機能開発やカスタマイズなどを提供し、グループウェアや情報共有ツール分野でさらに知名度、信用度も高めていきたいと思っています。また、Ruby on Railsでの開発実績など、これまで蓄積してきた技術を活かし、お客様の課題に合わせた情報システムの企画・開発・運用・保守管理といった一括対応や自社開発したソフトウェア・ソリューションサービスを提案できる体制も整えていますので、ぜひご活用いただければと考えています。 |
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株式会社ユーフィット ソリューションビジネス事業部ソリューション企画部「ナレジオン」ブランドマネージャー。今回のプロジェクトでは、ブランドマネージャーおよびプロダクトオーナーを務める。
タワーズ・クエスト株式会社 取締役社長。アジャイル開発やテスト駆動開発での豊富な経験を持つことから今回のプロジェクトメンバーに起用され、主にワークフロー開発のリーダーを務める。
株式会社万葉 代表取締役社長。今回のプロジェクトではRails Architectureを担当。Web家計簿「小槌」でAward on Rails 2006(株式会社ドリコム主催)で大賞・審査員賞を受賞。
株式会社アールラーニング 取締役兼サービス戦略室室長。アジャイルなプロジェクトマネジメントから組織づくり、経営に向けて取り組み中。今回、プロジェクトマネージャーを務める。